12/08/2024

フランスの大変さを語る川島永嗣:7年間の暮らしから見えた「買い物でノーと言われる理由」

投稿者: ピーターパン

1. フランスでの生活の始まり

私がフランスに引っ越したのは、7年前のことです。初めての海外生活に胸を躍らせていた一方で、言葉の壁や文化の違いに戸惑いを感じることも多々ありました。特に、買い物に関しては思いのほか大変さを実感しました。フランスでは、自分が何かを求めて質問をした場合、まず返ってくるのが「ノー」という言葉です。この「ノー」は単に否定を示すだけではなく、文化的な背景や経済的な要因が絡んでいることを後に理解しました。

2. フランス文化における「ノー」の意味

フランスでは、物事は明確に仕切られていることが多く、結果として「ノー」と言われることが頻繁にあります。これは単なる拒絶ではなく、フランス人にとっての基準やルールに従った結果なのです。たとえば、店員とのやりとりにおいても自分の要望を伝えても、彼らはまずこの基準に従い、適切でないと感じたら即座に「ノー」と返すのです。このことは、最初は非常にショックでしたが、徐々にこの文化を理解することで、対話の仕方が変わっていきました。

3. 外国人としての視点

外国に住むということは、自国の常識が通用しない場面に直面することでもあります。フランスにおいて「ノー」と言われる経験は、私にとって外国人としての苦労の一つでした。買い物だけではなく、さまざまな生活シーンでこの文化の違いを痛感しました。次第に、フランス人が「ノー」と言う理由を考えるようになり、彼らの考え方や価値観を少しずつ理解できるようになってきました。

4. 購入やサービスに対する期待

フランスでの購買体験は、日本とは大きく異なります。日本では「お客様は神様」と言われるように、サービスが非常に行き届いていますが、フランスではその概念は薄いです。商品やサービスに対する期待値も異なるため、こちらが求めていることが通じないことが多いのです。そのため、試行錯誤しながらコミュニケーションを図り、フランスの文化にうまく適応していく努力が求められます。

5. 7年の経験から得た教訓

フランスでの生活を通じて、7年という時間は私にたくさんの教訓を与えてくれました。最初の頃の「ノー」の応答に戸惑った私も、今ではこの文化が持つ独自の価値観を尊重し、適応することができています。拒絶されることを恐れるのではなく、対話を重視し、理解し合うことが大切だということを学びました。フランスでの生活は決して楽ではありませんが、その分多くの刺激があり、成長の機会も豊富です。